診療案内
ニキビ
赤く腫れ上がったニキビの主な原因は「ニキビ菌」
顔にポツンとできた、たった1つのニキビ。それをしばらく放っておくと赤く腫れ上がり、痛みを伴うまでに悪化することも……。これはニキビのなかでも「赤ニキビ」と呼ばれるもので、主な原因は「ニキビ菌」という細菌の一種です。
でも、このニキビ菌は、誰の皮膚の毛穴にも住み着いていて、普段は毛穴のなかでおとなしくしている細菌なのです。
ニキビ菌がどのような時に、どのような悪さをするのか、みていきましょう。
毛穴に皮脂がたまると・・・
ニキビ菌は皮脂が大好物。毛穴が角化してふさがるなどの原因で皮脂がたまると、ニキビ菌は喜んで増え始めます。ここでニキビ菌は皮脂を分解して、遊離脂肪酸をつくります。
白血球とニ キビ菌の戦い
増え始めたニキビ菌を退治するために、毛穴の中には白血球が集まってきてニキビ菌と戦います。 これが炎症となってしまいます。
赤い炎症がさらに大きく
さらにニキビ菌によってつくられた遊離脂肪酸が炎症を悪化させ、毛穴の壁が破れてしまいます。
赤 くなった炎症は周囲に広がり、白血球の死骸はウミとなります。
戦いの跡が残ることも・・・
ニキビを悪化させると、白血球とニキビ菌の戦いが終わった後も、壊された毛穴がニキビあととして残ってし まいます。
思春期のニキビと大人ニキビの違い
思春期のニキビは性ホルモンの分泌が増えることにより、毛穴で皮脂の分泌が盛んになるのが主な原因。
それに対して、大人のニキビは、ストレスや睡眠不足、化粧などの複数の原因が重なって、皮脂が過剰に分泌されて生じるものです。
乾燥しがちな肌にもニキビはできます
かさつきがちな乾燥肌は、皮脂の分泌が少ないのも確か。でも、敏感で皮膚のバリア機能が低いので、刺激を受けやすく、トラブルを起こしやすいのです。
生理前にニキビがひどくなるのは黄体ホルモンのせい
生理前は、黄体ホルモンと呼ばれる皮脂の分泌を促す働きのあるホルモンが分泌される時期です。
このため皮脂の分泌が盛んになって、ニキビのできやすい状態になるのです。